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スクリーン印刷について
 

スクリーン印刷ってなに?

スクリーン印刷は、孔版印刷の一種です。
孔版印刷とは、版自体に穴を開けそこからインクを擦りつける印刷方式のことです。「ガリ版」や「プリントごっこ」を思い浮かべていただけるとわかりやすいかもしれません。
スクリーン印刷は、スクリーンにインクをのせ、スキージで擦ることでインクを転写します。印刷しない部分は乳剤で固め、インクが転写しないようにしておきます。
最初は、スクリーンに絹を使っていたので「シルクスクリーン印刷」と言われていました。現在は絹よりも、ナイロン・テトロンなどの繊維、あるいはステンレスの針金などで織ったスクリーンを利用するため、単にスクリーン印刷と呼ばれています。

スクリーン印刷のしくみは・・・
まず、ステンシルと呼ばれる細かい網状のスクリーンを、引っ張った状態で枠に固定し、印刷インキを着けたくない部分を遮蔽して印刷版を作ります。
次に、枠にインクを入れ、スキージと呼ばれるゴム板でスクリーンの上面を押し付けながら移動させます。するとインクは遮蔽されていない孔の開いている部分を透過して、版の下に置かれた被印刷物上面に押し出されて印刷が行われるのです。
つまり、スクリーンの目をうまく利用した孔版印刷の一種といえる訳です。

スクリーン印刷は、紙はもとより、ガラス・プラスチック・合成樹脂・金属・布等、ほとんどどのような素材にも印刷ができます。水と空気以外のあらゆる素材に印刷ができると言ってもいいでしょう。また、 平面ばかりではなく、瓶やコップのような円筒形・円錐形、さらには曲面にも印刷できるのが大きな特徴です。
スクリーン印刷機


スクリーン印刷の対象は?

水と空気以外のあらゆる素材に印刷可能です。

印刷は
1) 主に活字を中心とした活版印刷
2) ポスターなどの美しい色彩を表現するオフセット印刷
3) 週刊誌などの写真や食品包装のグラビア印刷
4) ガリ版に代表される孔版印刷
と、大きく4つに分けることができます。
最近では印刷技術も急速な進歩をとげ、今ではどんな素材・形状にも印刷が出来る、と言われるほどです。

その中で、最も可能性のある印刷方式と言えば、孔版印刷の一つであるスクリーン印刷です。スクリーン印刷は、版面に柔軟性があるので印刷物の形状に対して適応性が高く、金属やガラス、陶器等のような硬いものや、表面がややデコボコした物や曲面体にも印刷することができます。

〔身のまわりにあるスクリーン印刷の例〕
牛乳やシャンプーのビン、陶磁器の絵柄、ビニール玩具、Tシャツや服などの柄、カーテンなどのプリント模様、道路標識、電子製品の基盤、パソコンや携帯電話の液晶、プラズマディスプレイ、燃料電池 etc…
スクリーン印刷の例


スクリーン印刷の歴史

印刷の歴史は古く、ドイツでの活版方式が一番古いとされています。
活版方式とは、鉛でつくられた活字を1字1字拾って植字する方法です。1ページ1ページを作り、組み上げたページを厚紙でプレスして紙型という型を作り、そこにまた鉛を流し込んで印刷用の版をつくり印刷します。現在の電子製版、オフセット印刷から考えると、おそろしく手間のかかる方法でした。

スクリーン印刷の方式をいわゆるステンシル方式と考えますと、日本の捺染(なせん)方法がその母体であるといわれています。
これは、紙に漆を塗った型紙を切り抜き、布地に模様を印刷するもので、いわゆる伊勢の白子がその発祥地とされています。
このステンシル法では、いわゆる二重丸を切り抜いた時に中の丸が落ちてしまいます。それを昔は、糸づりといって糸で何カ所かを結びつけていました。
スクリーン印刷の歴史
大正の初めに、富山の常木という人が型紙に絹を張る方法を考案し、これが普及しました。大正6年には、常木氏がゼラチンによる写真製版法の特許をとるという大発明がなされています。

スクリーン印刷というと何か外国から入ってきたように思えますが、実は海外からきたものはその名称だけです。
アメリカに出かけていた石和喜政という人が、日本の捺染界での偉大な発明であるスクリーン印刷に興味を持ち、これをシルクスクリーンプロセス印刷という名称で広めました。
スタート時、スクリーン印刷の版は紗に絹を使用したため、シルクスクリーン印刷と呼ばれていました。
 
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